ホビーの飽和~ラジコンの復活なるか~
平日の夕刻、昭和世代の私たちは、夕日を浴びながら外を駆け回っていました。
自転車で追いかけっこをし、空き地でメンコをし、広場で草野球をしたものでした。
しかし、最近の夕刻は様子が一変しています。
公園や空き地には子供の姿がほとんどなく、見かけるとしたら自転車のかごに勉強道具を積んで塾に向かっている子供たちです。
かといって、子供が遊ばなくなったわけではありません。
ちゃんと遊んでいます、家の中で。
ポケモンのカードゲーム、iPod、テレビゲームなどなど、子供たちは目の色を変えて興じています。
〝遊び〟という活動の場所がアウトドアからインドアへと移ってしまったわけです。
子供の活動を監督する親は、家の中にいてくれれば安心できるのかもしれませんが、親が共稼ぎだった私などは、夕飯ができるまで、思いっきりクタクタになるまで外で遊んだものでした。
そして、大人が興じるものにすこぶる興味を示し、早く自分もやってみたい、大人と同じことをしてみたいと欲したものでした。
その筆頭が、釣りとラジコンでした。
〝釣りきち三平〟が火付け役となり、親父の竿をこっそり拝借し、溝をほってミミズを集め、時間がたつのも忘れて浮きが見えなくなるまで沼のほとりに座っていたものです。
また、正月明けなどは、貰ったお年玉でラジコンカーを買い、誰の車が速いか、誰がうまいのかを空き地でこぞって競ったものでした。
車を上手に運転する親たちをみて、子供ながらに〝自分もいつか上手に運転するんだ〟という思いを馳せてラジコンカーに興じていたのかもしれません。
昨年ごろから世間を賑わせ始めたドローン。
これまで、ラジコンといったらホビーそのものでしたが、ドローンは将来の産業を担う新アイテムとして、一国の首相も動き出すほどのラジコンなのです。
将来を見据えて、親がわが子に技術を習得させるとしたら、ドローンの操縦が最も身近で、最も楽しみながら習得できるものではないかと思います。
画面とにらめっこをしてゲームに興じることもいいですが、たくさんの子供たちが未来に向けて自分たちのドローンを大空に舞い上がらせる、、、
そんな光景が空き地や公園で見れたらいいなと思うこの3連休でした。
Writer:MT
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