環境がつくる安全から自らが作る安全へ ~ドローンのニアミス防止~
アメリカの航空機メーカー、エアバスがドローン対策として、ドローンを認識・追跡できるシステムを作り出しました。
このシステムは、レーダーだけでなく赤外線カメラや各種センサーを駆使して、半径6kmの小さな飛行物体を感知できるというもので、ニアミス防止に力を発揮してくれるという優れものです。
また、飛行物体をキャッチするだけでなく、無線電波妨害システムを使ってドローンの操縦を不可能にし、しかも、操縦者まで特定できるというから、いたずら半分に航空機の針路へドローンを飛ばすことは、もはや自殺行為なわけです。
ドローンのニアミス事件や航空機のパイロットを狙ったレーザー照射など、悪質な行為が後を絶ちませんが、航空機が自らの安全を守るシステムというのは近年ありませんでした。
空の革命児でありながら、その話題性と今後への期待から問題視されることが多いドローン、、、
障害を探知して自動制御で回避飛行したり、目標物を追従したりする躍進的な技術は各メーカーが競って発表しておりますが、安全性との共存を意識した発表はあまりなかったこともあり、今回のエアバスのシステムは、〝空の安全〟に一石を投じた感じがします。
国内でも、航空法により空の安全が整備されつつありますが、機体に組み込まれる危険回避のためのさらなる工夫が各機体に義務づけられていくかもしれませんね。
航空法もしばらくの間は改正が余儀なくされてはおりますが、〝空の安全〟のために、国の努力だけでなく、生産者と利用者の更なる努力が必要だと感じます。
記事:MT
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