平成26年度東京大学市民後見養成講座が始まりました
これから半年にわたり、土日に行われます。座学と実習50時間づつくらいでしょうか。
今日は其の初日でした。今日の会場は東大駒場キャンパスの講堂900番教室、こんな感じです。すごい人じゃないですか?
びっくりしたのは、平均年齢の高さ。7割近くは高齢者(65歳以上)のかたじゃないかなぁと思います。おそらく、親族の方の後見人となるために来ていらっしゃる方が多いんだろうなと思いました。よく考えれば、当たり前なのですが、本来はやはりこのようにご家族の方が後見人になるべきなんだと思います。
弁護士、司法書士、社会福祉士、(行政書士)のような専門職後見人が全体の約52%を占めるというのは世界でも例がないようです。といっても、超高齢化社会を迎えたのは日本が初めてだと思うので「例がない」といってもおかしなことではないのかもしれません。
それでも、これから、団塊世代が後期高齢者(75歳以上)になる2025年には、高齢者の総人口に占める割合が30%を超えると予想されます。この後期高齢者となると、いよいよ身体が不自由になったり、認知症が発症したりする頃で、後見人の必要性が高まります。
他方で医療・介護は今後どうしても在宅医療・在宅看護の方向に向かいます。それは財政的にも、物的人的資源的にも、またご本人のためにも其の方向が望ましいと思われているからです。
在宅の方の後見というのは、結構大変のようなんです。施設の場合だと見てくれてる人がいますが、在宅だとどうしても転んだり、徘徊したりと、何かと大変のようなんです。そんなときに、専門職後見人だけでは到底きめ細かいサービスはできないと思いますし、やはり理想は近くにいる人が後見人としてしっかりサポートすることなんだと思います。
其の意味で、この市民後見人養成講座に、これだけの方々が参加されたのは非常に意味のある素晴らしいことだと思いました。
今後、このブログでも高齢社会の現状、地域の取り組み、成年後見制度って何?というようなことを書いて参りたいと思います。
成年後見人のご相談は、行政書士八角浩史事務所へお気軽にお声がけください。